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【ストレスに悩む人必見!】ストレスがヒトの命を奪うメカニズムを解説してみた

 

仕事でストレスを感じることがあると答えた人は全体の84%というある調査結果があります。

また、ゴルフはスポーツの中でも特に心理的なストレスがかかる競技であることから年間200人の方がプレイ中に命を落としており、大変残念なことに競技中の死亡率は1位と言われています。

※こちらで紹介しました。
【年間200人の命が犠牲に!】ゴルフプレイ中の突然死の原因と対策

 

つまり、ゴルフを愛するビジネスマンは、ストレスに晒される機会が増えて命が脅かされるリスクが圧倒的に高いと言えます。

ストレスについての正しい知識はゴルフを生涯続けるうえでも、日常生活を健康に過ごすためにももはや欠かせないくらい重要なものと言えます。

 

そこで今回は、ストレスが病気をつくりだすメカニズムやストレスに関する最新の研究結果をご紹介します。

 

『病は気から』という言葉が、科学的に証明されつつあります。

ゴルフをやらない方も知っておいて損はないので、ぜひご覧ください。

 

ストレス反応とそのメカニズムとは?

今、生理学、心理学、脳科学など多方面において世界中の科学者がストレスの研究を進めています。

アメリカのワシントン大学で、脳波計を使ってストレスがかかっている時の脳の状態を測定し、体の中でどのような反応が起こっているのか調査、研究が行われました。

 

ストレスを受けた時に最初に反応したのは脳の中の『扁桃体』という部分です。

扁桃体は、脳の中央付近にあるアーモンドのような形状をした部分で、恐怖や不安を感じた時に活動する場所です。

恐怖や不安を感じた時に活動する扁桃体

恐怖や不安などのストレスを感知する扁桃体

 

ひとたび扁桃体が反応すると体の複数の場所が活発に活動し、様々な変化が起こります。

腎臓のそばに位置する副腎からストレスホルモンを分泌

ストレスホルモンは心拍数を増やす働きや血液を固まりやすくする働きがあるホルモンです。

 

ストレスホルモンを分泌する副腎

ストレスホルモンを分泌する副腎

 

もう一つ、扁桃体からの指令で活発に動き始めるのが、全身にはりめぐらされて末端の血管にまで巻きついている自律神経です。

自律神経は興奮すると血管を締めあげて血圧を上昇させる働きがあります。

 

ストレスを受けたことで扁桃体から始まるこれらの反応が、ストレス反応です。

 

ヒトの進化とストレス反応

数万年前、人間は狩猟をして生活していました。

周りには獰猛な動物など天敵だらけ。

人間はそれらと必死に戦うことで生き延びてきました。

野生動物はかつての天敵

野生動物はかつての天敵

 

その時、威力を発揮したのがこのストレス反応です。

 

心拍数が増加したり血圧が高くなるのは、瞬時に体を動かせるように全身の血のめぐりをよくするための仕組みです。

また、ストレス反応により血液が固まりやすくなるのは、狩猟でケガをした時に出血をいち早く止めるためと言われています。

 

ストレス反応は、わたしたち人間の祖先たちが命をつなぐために進化させたからだの機能と言えます。

 

天敵がいなくなった現代、私たちは獰猛な動物たちに命を狙われる危険はありません。

ところが、体の中には恐怖や不安を感じた時に反応する仕組みが残ったままです。

天敵相手に機能していたこれらの仕組みは、現代の社会の中で精神的な重圧を感じた時に働くようになりました。

 

これが私たち現代人の体の中で起こっているストレス反応なのです。

 

ストレス反応の『暴走』が人の命を奪う

では、単なるストレスがどのようにして人の命を奪うのか。

最新の研究では、複数のストレスが同時多発的に発生した時に起こる体の変化が私たち人間の命を奪うことがわかりました。

 

ストレス反応が起こったとき、ストレスの原因がひとつであればストレス反応はすぐに収まります。

しかし、複数のストレスが重なると副腎から分泌されるストレスホルモンが体内に蓄積し心拍数が増加、血圧が異常に高い状態に陥ります。

 

血圧の上昇に耐えられず大動脈が破裂すれば、これは死に直結します。

血管の破裂が脳で起これば脳出血に陥り、これも命に関わる状態になります。

 

複数のストレスがストレスホルモンの過剰分泌を引き起こし、心拍数と血圧をあげることで死に至る事故を引き起こすという訳です。

 

さらに、複数のストレスが同時多発的に発生することで、心臓に深刻なダメージをもたらす新たなメカニズムもわかってきました。

 

アメリカのエモリー大学で過去に心臓発作を起こした人を対象にストレスがかかった時の心臓の状態を調べました。

心臓を動かしている筋肉、左心室を流れる血液量を測定するというものです。

 

ストレスがない状態と比較すると、ストレスがかかった状態で測定したものは左心室の一部で血液が滞っていました。

これは、複数のストレスが重なることで末端の血管を締めあげる自律神経が興奮状態に陥り、誤って心臓の筋肉の血管をも締めあげてしまうことが原因でした。

 

つまり、ストレスホルモンが心拍数を増やすように働く一方で、自律神経は心臓の筋肉の血管を締めあげる。

車で例えると、アクセルとブレーキが同時に作用した状態でどちらの機能にも大きな負荷がかかった状態です。

ストレス反応の暴走で命を落とす

ストレス反応の暴走で命を落とす

 

複数のストレスが重なってストレス反応の『暴走』が起こることで、このような真逆の反応が同時に発生して心不全を引き起こすことがわかったのです。

 

ストレスが引き起こすのは心臓や脳の病気だけではない

 

オハイオ州立大学が注目したのはストレスホルモンによって働き始める遺伝子です。

ATF3遺伝子は免疫にかかわる遺伝子です。

 

この研究により、ストレスでがんが急速に進行するメカニズムが初めて明らかになってきました。

ストレスホルモンが免疫の低下とがんの進行を促す

ストレスホルモンが免疫の低下とがんの進行を促す

乳がんの患者で、ATF3遺伝子と生存率を調べました。

その結果、ATF3遺伝子が働いていない人たちでは1年後の生存率は85%と高い生存率でしたが、ATF3遺伝子が働いている人たちの生存率はわずか45%。

かぎを握っているのは、がん細胞を攻撃し増殖をくいとめる働きをもつ免疫細胞です。

 

ATF3遺伝子は、この免疫細胞の中で普段はスイッチが切れた状態で眠りながらがん細胞を攻撃しています。

ところがストレスホルモンが増え、免疫細胞を刺激すると免疫細胞の中のATF3遺伝子のスイッチが入り、免疫細胞はがん細胞への攻撃をやめてしまいます。

ストレスホルモンが減れば、ATF3遺伝子のスイッチが切れて再びがんを攻撃します。

 

ところが、体の中のストレスホルモンが多い状態が続くとスイッチが入ったままになってしまい、免疫細胞が働かずにがん細胞の増殖に歯止めがかからなくなるのです。

 

つまり、慢性的にストレスを抱えていると免疫そのものを変えてがんを悪化させる引き金となるということです。

 

ストレスホルモンの脅威はこれで終わりません。

ストレスホルモンがごくありふれた細菌を殺人細菌へと変化させ、『突然の死』をもたらすというのです。

 

この現象を突き止めたのはニューヨーク州立大学ビンガムトン校のデイビット・デイビス教授。

突然死の危険性が高い動脈硬化の人の血管を詳しく調べたところ、血管の壁から本来はいるはずのない細菌を見つけました。

ストレスホルモンが細菌の働きを悪性化させる

ストレスホルモンが細菌の働きを悪性化させる

本来は口の中などにいるごく普通の細菌が、歯茎の出血などをきっかけに血管の中に入り込んだと考えられます。

これだけでは細菌は悪さはしませんが、ここにストレスホルモンが加わると血液の中の鉄分が切り離されます。

 

すると、細菌が鉄分を栄養にして大増殖し、血管の壁を溶かし出血が起こります。

これが大動脈などの重要な血管で起こると、わずか数十分で突然死に繋がると考えられています。

 

ストレス反応とストレスホルモンの脅威 まとめ

扁桃体がストレスを感知すると、副腎からストレスホルモンが分泌される。

心拍数を上げ、血液を固まりやすくする。

自律神経が血管を締め付け、血圧を向上させる。

 

 

現代社会における慢性的なストレスによりストレスホルモンが過剰に分泌されストレス反応の暴走が起こる。

心拍数を上げる一方で心臓の筋肉の血管を締め付ける。

これが脳で起これば脳出血を引き起こす。

ATF3遺伝子の免疫機能が低下し、がん細胞の増殖を抑制できなくなる。=がんの進行

分離した血液中の鉄分により細菌が血管壁を溶かし出血を引き起こす。=脳出血、心疾患

 

以上のように、ストレスはゴルフ場での心疾患だけでなく、日本人の死因上位3つのがん、心疾患、脳血管疾患すら引き起こす可能性がわかってきました。

 

 

複合的ストレス社会×ゴルフ=圧倒的な死のリスク

私たちの祖先の時代、ヒトは天敵と対峙することでストレスは増加するが、戦ったり逃げることでストレスは緩和、減少していました。

しかし、現代において一つ一つのストレスは大きくありませんが、あらゆるストレスが同時多発的かつ継続的に積み重なっていくため、ストレスが緩和、減少することがありません。

 

仕事のノルマや上司、部下との人間関係。

家庭では共働きによる夫婦間の摩擦やこどもの成長に伴う学費などの経済的負担。

町内会などのご近所づきあい。

住宅ローンに車のローン。

未婚の方にも彼氏、彼女との恋愛関係や将来のことなどのストレスがあります。

ストレスから逃げることが許されない現代社会

ストレスから逃げることが許されない現代社会

 

まともに生きていくにはストレスから逃げることは許されません。

 

そこに来て、ゴルフという競技がもたらす独特の緊張感やストレスが、仕事や家庭の日常的なストレスとは異なる別のストレスをもたらします。

友人たちとリラックスするため、健康維持のためのゴルフとは言いながらも、プレイ中のストレスが『ストレスの暴走』を引き起こすことでプレイ中に命を落とすリスクがゴルファーにはあるという訳です。

 

ストレスがヒトの命を奪うメカニズム まとめ

ここまで読むと、怖すぎてゴルフを辞めたくなる方もいるかもしれませんが、大好きなゴルフを辞める必要はありません。

しかし、ストレスの脅威はこれだけではありません。

 

ストレスはあなたの体だけでなく心すらも知らない間に蝕んでいきます。

その理由は、現代社会と私たち人間の脳の構造と能力にあります。

 

それでは今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

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