理想のゴルフスイングを追求するうえで、
注目すべきは脊柱の役割です。
図の通り、脊柱は横から見ると決して真っ直ぐではなく、
緩やかなS字を描くように弯曲しています。
このS字カーブがあることで、重さ約4~6kgもある頭部の荷重や
飛び上がったり走ったりする際に発生する地面からの衝撃を
直接脳に伝えることなく、緩衝、分散させることができています。
また、人体の構造上、心臓や肺などの臓器が収まる胸郭
(肋骨に覆われている部分)を前方に抱える構造となっているため、
前方に重心がかかりやすくなりますが、
このあたり(胸椎)にカーブをもたせることでバランスをとるような構造となっています。
したがって、背骨のS字カーブ、歪みのない適切な配列の保持は、
背骨の機能を果たす上で、とても重要になります。
余談ですが、脊柱のS字カーブは人が生まれた瞬間からある訳でもなく、
人類が誕生した時からある訳ではありません。
赤ちゃんは生まれて間もないころは脊柱全体が後方にカーブしており、
ハイハイする頃に頸部が前方にカーブし、座れるようになると腰部が前方に
カーブを描いていきます。そして、立つようになるくらい成長してくると、
S字カーブを描いた脊柱になります。
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