100切りを目指す人にとって、ドライバーや番手の大きいクラブほどスライスやフックがでて大事故になるケースが多いため、このサイトでも極力ドライバーの使用はオススメしておりません。
もちろん、100という目指すスコアがあるならそれを阻害するリスクは徹底的に排除すればいいのですが、それは同時にラウンドの『お楽しみ』を失くすことにつながってしまうという人もいます。
ということは、リスクを管理する方法としては、リスクを徹底的に排除する方法もあれば、リスクを最小限に抑えるという考え方も必要になります。
そこで今回は、100を切りたい初心者さんでもドライバーを使いたいという方のためにおすすめするドライバーの使い方をご紹介したいと思います。
と同時に、あらためてドライバーを使うためにはどのようなリスクが潜在しているのかを、今一度正しく理解しておいていただきたいと思います。
Contents
1.OBによるペナルティーを抑える
多くのゴルフ場では速やかなプレイを促すためにティーショットでOBが出た場合には、前方の特設ティーから第4打とするローカルルールがあります。
1ラウンド合計18ホールでドライバーを使用するホールは、OUTとINのショートホールを除いて計14回ですから、そのうち半分の7ホールでドライバーを使ってOBを出してしまった場合、7ホール×2打罰=14打のペナルティーが加算されることになります。
なぜぼくがいつも初心者の方にリスクの排除をおすすめしているかと言うと、初心者の方はミスやペナルティーを取り返す技術や方法を持たないからです。
プロや上級者であれば林の中に打ち込んでもピンそばまで寄せる技術や飛距離もありますので失ったポイント分をすぐに挽回できますが、初心者の方はそういった技術や選択肢がないためペナルティーは純粋なネガティブポイントとしてスコアに作用します。
ペナルティーを取り返す方法、選択肢がないからこそ、ミスやペナルティーをいかに回避するかというマネジメント、判断が大変重要になるという訳です。
OBやハザードにつかまってしまうことによるペナルティーは、累積すると通常のプレイで取り返せないくらいのダメージを負いますので、ドライバーを使うことが本当に不安な方は、ドライバーをゴルフバッグから抜いてしまっても構いません。
疑い、迷いが生じるクラブを使わないメリットはこちらでもご紹介しています。
2.足場の悪いライからのセカンドショットを回避する
スライスやフックと言う『持ち球』がある方にはOBのリスクがつきまといますが、たまに打ち込んでしまった林の中からころころとボールが転がってきてOBを免れることがあります。
木に当たるなどして強く跳ね返って足元の整ったフェアウェイまで転がってくれると嬉しいのですが、そんな気の利いた偶然はほとんどありません。
そうなると、運よくOBを免れたとしても前方がほとんど見えない場所や、普通に立つことも困難な傾斜からのショットを求められる場合があります。

こんなとこから打つのは相当ストレスですw
こういったライでのショットは通常のショットが難しいため、ただでさえ初心者は距離が出ないのにライが悪いことでも距離を損してしまいます。
フェアウェイ横の一部のラフが谷間のように落ち込んでいるコースを見かけることがありますが、あのような谷間に入れてしまうと相当苦労します。
フェアウェイにボールを戻した後には、『いっそのことOBでプレ4がよかった…』と後悔するくらいの難易度ですw。

ドライバーを無理やり打って後悔しても手遅れです。
また、1回で脱出することができないバンカーも初心者にとってはリスクでしかありません。
フェアウェイバンカーはそれほど難易度は高くありませんが、初心者の方にとっては『苦手意識』が強い方もいます。
『とにかくバンカーが嫌だ。』と言う方は、バンカーに届かないくらいのクラブでティーショットを打つことをおすすめします。
無駄な体力を使わないエコなゴルフができるw
体力の重要性について言及しているサイトはほとんどありませんが、ラウンド終盤になるほどスコアを崩す方って多いのではないでしょうか。
体力が消耗することで、必然的に集中力も落ちてきます。
これにより普段スイング時に意識しているトップの位置やフォローなどが崩れることでスイングも崩れ、そしてスコアも崩れます。
特に技術が乏しい初心者は、人よりクラブを振る機会が多いだけでなく右に言ったり左に言ったり大忙し。
『この距離だと何番で打てばいいんだろう?』と悩み、考える時間が多いだけでなく、後続組からのプレッシャーが気になることもしばしば。
同時多発的に発生している目では見えないストレスにより、ラウンド中には相当の体力と精神力が消耗されているはずです。
これらの目では見えないストレスを回避するうえでも、このサイトでは初心者さんに【機動力ゴルフ】を推奨しているわけです。
したがって、ラウンド終盤でのスコア維持のためにもドライバーを使わないことをおすすめします。
ドライバーのリスクを最小限にするスイングとは?
『それでもドライバーを使うのだ!』という気持ちも痛いほどよくわかります。
だって、当たれば本当に気持ちいいですもんね。
当たれば、ですがw。
結局、初心者にとってドライバーがリスクになるのは大きく振った時だけです。
極端な話、ドライバーをもってパターで5ヤード転がすくらいのスイングで振れば全然怖くないはずです。
かといって、ドライバーをもって5ヤード転がすくらいではちっともおもしろくありません。
そこで、ドライバーのリスクを最小限にしながら可能な限り飛距離を出して、なおかつスイングの勉強もできるという画期的な方法をご紹介します。
- スタンスは極力狭く、広くても肩幅くらいまでにします。
- ボールの位置はからだの中央あたりで構いません。
- アドレスやグリップは通常通りで構いません。
- スイングの幅は、8時から4時くらいの小さめのスイングで。大きくても9時から3時のハーフスイング。
重要なのは、からだの軸を回すことを意識してゆっくりスイングすることです。
イメージとしては、サンドウェッジでアプローチするようなイメージでスイングします。
こんなにゆっくり振っても当たると100ヤード以上は飛びます(ていうか転がる)し、ゆっくり振っているので最悪の場合でも大事に至ることはありません。
ドライバーでスライスが出る根本的な原因はインパクト時のフェース面が開いている、アウトサイドインのスイング軌道などが挙げられます。
特にドライバーの場合は、振り遅れによるフェースの開き、オープンフェースの方が多いと思われます。
アドレスの足の幅を小さくしてスイングの幅も小さくすることで、体の正面がスイングの最下点となるだけでなく小さくゆっくり振ることで体の正面で正しいインパクトを迎えやすくなります。
最近のドライバーは以前と比べて基本スペックが上がっているので、こんなに小さくゆっくり振っても正しくインパクトをするだけで相当飛びます。
飛ばそうとして早く振ったりするとアドレスの幅を小さくしているためバランスを崩しやすく正しいインパクトを迎えることができなくなります。
それにより、方向性が極端に落ちてコントロール不能になりますので、必ずゆっくりスイングして正しいインパクトを意識してください。
『100ヤードドライバースイング練習法』のメリット、デメリットをまとめると
- 飛ばないから大けがしない
- それでもそこそこ距離が出る
- ドライバーの正しいインパクトが理解できる
- 谷越え、ハザード越えでこのスイングは一切通用しませんw。
最後に
初心者にとって番手が大きくなればなるほどリスクしか目につかなくなるのは確かですが、リスクを正しく把握してコントロールすることでその裏にあるメリットを最大化することができることも確かです。
例えば、インパクトでのフェース面がターゲットから4度右を向くことで、200ヤード先では14ヤード右に出てしまいます。
8度右を向くことで200ヤード先では28ヤードも右に出てしまい、こうなると圧倒的にOBの可能性が出てきます。
これらは実際のデータを取らなくても三角関数を使えば、その場で計算が可能です。
また、自分のスイングのデータからクセや特徴を正確に把握することでも、起こりうるリスクと対応を事前に検討することが可能になります。
ありがたいことに、今ではスマホひとつでスイング分析ができるので、次回以降に『ひとりでできるスイング分析方法』についてご紹介したいと思います。
それでは今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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