【ストレスに悩む人必見!2】ストレスがヒトの心を蝕むメカニズムを解説してみた

【ストレスに悩む人必見!】ストレスがヒトの命を奪うメカニズムを解説してみた

ストレスが引き起こす心の病の代表がうつ病です。

厚生労働省のデータによると、精神疾患により医療機関にかかっている患者数は平成23年では320万人を超えており、うつ病を患っている人は20年前の平成8年と比べて2倍以上に増えています。

 

 

前回はストレスによる心疾患、脳疾患のメカニズムについてご紹介しました。

【ストレスに悩む人必見!】ストレスがヒトの命を奪うメカニズムを解説してみた

 

今回は、日々のストレスが一体どのようにして心を蝕みうつ病を発症させているのか、そのメカニズムについて解説します。

 

脳細胞を破壊するコルチゾールの脅威

私たちの周りにある様々なストレスを受けると、脳の中にある恐怖や不安を感じる扁桃体が活動を始めます。

すると、脳から体に指令が出されて副腎からストレスホルモンが分泌されます。

ストレスホルモンは心臓の拍動を速め、血圧を上げるなどストレス反応と呼ばれる様々な反応を体に起こします。

 

ストレスホルモンの中でも、心の病を引き起こす要因として注目されているのがコルチゾールです。

コルチゾールは脳に辿り着き吸収されますが、一定の量を超えて増え続けると脳の一部を破壊して心の病を引き起こすことが分かってきたのです。

 

では具体的に脳のどの部分がダメージを負うか?

アリゾナ州立大学でネズミを金網に長期間閉じ込めストレスを与えると脳がどうなるのかを実験したところ、脳の海馬に変化があらわれました。

脳細胞を破壊するコルチゾールの脅威

コルチゾールが脳の中の海馬を破壊する

 

記憶を司り感情にも関わる海馬を構成する神経細胞に変化が起きていました。

 

脳にあふれたコルチゾールが原因となり海馬の神経細胞が蝕まれ、神経細胞の突起が減少したと考えられます。

今、こうした海馬の損傷がうつ病の発症にもつながる可能性が指摘されています。

 

しかし、ストレスを受けた時に体が反応してストレスホルモンが分泌されるのは、本来私たちの体にそなわっている自然な反応です。

それが一体なぜ『脳の破壊』という異常な事態を引き起こしてしまうのでしょうか。

 

その答えは、私たち現代人の日々の社会生活の中にあります。

 

ストレスを浴び続ける現代社会の危険性

そもそもストレス反応は太古の昔、私たちの祖先が厳しい自然の中で生き残るために身に着けたもの。

生命の危機に直面した時、心拍数を上げるなどの反応を起こすことで体を動かしやすくします。

そして緊急事態が去った後、ストレスホルモンの分泌は止まりました。

 

ところが天敵がいなくなった現代、天敵に代わって仕事上の様々なことや人間関係などが私たちに精神的な負担をかけるようになりました。

 

こうした慢性的なストレスに私たちの体は休む間もなく反応し続ける状態になっています。

太古の昔には想定されていなかったほどの絶え間ないストレスが、コルチゾールの過剰な分泌を引き起こし脳を破壊していたのです。

 

『時間』を超えて脳細胞を破壊し続けるマインドワンダリングの恐怖

さらに、1度あなたを襲ったストレスは時間を乗り越えてあなたを襲い続けます。

なぜなら、そのストレスは『記憶』され、その苦しい記憶から未来を『想像』するからです。

 

例えば、上司の厳しい叱責など大きなストレスにさらされた場合、上司が目の前からいなくなった後も家で叱られたことを思い出したり、
また明日も叱られるかもと想像したり。

そのたびに脳はストレスを感じ、ストレス反応を起こします。

1度受けた甚大なストレスは、脳の記憶力と想像力により繰り返しあなたにダメージを与え続けます。

 

このような状態は『マインド・ワンダリング(こころの迷走)』と呼ばれ、私たちが生活する時間の非常に多くを占めることが分かっています。

『時間』を超えて脳細胞を破壊し続けるマインドワンダリングの恐怖

『時間』を超えて脳細胞を破壊し続けるマインドワンダリングの恐怖

 

目の前のことを考えていないマインドワンダリングの状態は1日の時間の中で47%を占めるといわれており、私たち現代人は1日のほぼ大半を脳を休ませるどころかストレスを与え続けていることになります。

 

ストレスがヒトの心を蝕むメカニズム まとめ

しかしながら、現代社会で生活して仕事をしなければ私たちは生活していくことすらできません。

また、過去の記憶から未来を想像することは、将来の生活を計画するうえでは欠かせない能力です。

 

このような前提があることを理解したうえで、私たちはやはり眼前のストレスと向き合い『共存』していく必要があります。

 

どれだけストレスが大きくても、どれだけストレスの量が多くなったとしても、今、自分がどれだけのストレスにさらされているかという現状を客観的に把握し、ストレス反応の暴走を制御してストレスによるダメージを緩和、減少させる術を知っていればいいだけです。

まったく難しい話ではありません。

 

むしろ、今回のお話で私たちが多くのストレスに囲まれながら過酷な環境で生活し、そのストレスがどれだけ私たちの体に重大な影響を及ぼしているかを『知る=認知』することができたのは、大変有意義だと思います。

現状を正しく理解、認知し、それに対する適切な対処法をも正しく理解、認知することで、脳をダマしてストレスをコントロールすることが可能になります。

 

ストレスチェックの方法や現代を生きるゴルファーにか欠かせない『ストレスコントロールの方法』については、またの機会に。

 

それでは今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

【ストレスに悩む人必見!】ストレスがヒトの命を奪うメカニズムを解説してみた

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