股関節について
股関節は太ももの付け根にある関節で、
肩関節と同じ球関節であるため、
前後、左右、ひねりの3次元方向に動かすことが可能だが、
関節の構造や靭帯の結合が固く、
脱臼などを起こしにくい事が、肩関節との大きな違いです。
骨盤の外側中央にある寛骨臼が半球状の大腿骨頭を包み込むように形成され、
他の関節より身体のやや深層部に位置しています。
脚の付け根にある関節であることから、
立つ、歩くといった日常生活に欠かせないあらゆる動作に使われ、
股関節の動きに関与する筋肉の総量は、
人体の関節の中で最大となります。
腸腰筋
脚を付け根から前に振る動作が腸腰筋の働きの中で最も重要な働きであり、歩行や走行時に脚を前方に振りだす際に使われます。特に高速で走る時にはより重要となり、陸上の短距離選手の大腰筋は大きく発達しています。
他にも、脚を振る動きだけではなく、腹筋運動のように脚を固定した状態から状態を曲げる股関節屈曲動作でも腸腰筋は使われます。
小腰筋
元は大腰筋からの分束であり、半数以下の人にしか存在しない特殊な筋です。腸腰筋膜に停止し、腸腰筋の腱を引っぱるので、股関節の屈曲に作用しますが補助的な働きでありその貢献度は小さいです。
大腰筋
腰椎の側面から太ももの付け根に伸びる深層筋で、起始部が浅頭と深頭に分かれています。股関節の屈曲筋として最も強力に作用し、腸骨筋と共に歩行や姿勢の維持に重要な役割を果たします。
腸骨筋
大腰筋と同様に、太ももを前方に振りだす股関節屈曲の主力筋として働く強力な筋です。骨盤の腸骨内面に付着し、腸腰筋の中で最も深層に位置します。股関節を外旋する働きがあります。
大殿筋
おしりを形成する筋で、単一の筋としては人体の中で最大の筋です。
主に太ももを後ろに振る時の主力筋として働くので、
スイングの際にはダウンスイング以降でその力を発揮します。
中殿筋
大殿筋の上部に位置し、その一部は大殿筋に覆われています。
主に太ももを外側に振る股関節外転の主力筋として働く一方で、
太ももを内側、外側に回旋する働きもありますので、
ゴルフスイングにおいてはテイクバックからフォロー、フィニッシュまで
常に動作を求められる大変重要な筋肉です。
小殿筋
おしりの上部側面に位置し、画像右のように中殿筋の深層に位置する筋。
中殿筋とほぼ同じ作用を持ち、脚を横に振る時の股関節外転の主力筋ですので、
やはりスイング時には中殿筋同様、非常に重要度が高い筋肉となります。
また、太ももを内側に回旋する股関節内旋の働きがあります。
梨状筋
大殿筋の深部にある深層筋で、洋梨の形に似ていることが由来。
太ももを外向きにひねる股関節外旋の主力筋として働くほか、
股関節外旋筋群と共に働きます。
内転筋群
・大内転筋
・長内転筋
・短内転筋
・薄筋
コメントを残す